約40m、角度変更48度、ここまで3ヶ月の施工期間
新しい基礎の上にかかり始めました。
ここまでくると、先の見通しがたちます。
慎重に、心静かに、淡々と、夏の暑い時期は汗だくに
なり,雪の時期は、震えながら黙々と作業するのが
曳家さんの仕事ぶりかな?
新しい基礎の上に曳いてきた家屋がのりました。
時も新しい年を迎えすがすがしい年の始まりに
なりました。
この時点で、家屋と基礎の間は1mあります。
家屋を新しい基礎に向かって、ジャッキを数センチずつ
下げながら近づけていきます。下げきって、基礎の上に
家屋がのった後、曳く時に家屋を支えた鉄骨梁を、
一本一本取り除きます。
基礎の穴は、鉄骨を引き抜く時に必要なのです。
この写真の状態から3枚下の写真まで、
梁の抜ききるのに、約10日間かかります。
アンカーボルト用の穴(約80ヶ所)もあけておきます。
基礎のコンクリートを打つとき、梁とアンカーボルトの
位置を正確に把握して作業しないと、後でとんでもなく
手間がかかってしまいます。
時間をかけても、慎重に作業したい勘所です。
梁を抜き、新しい基礎の上に家屋がのりました。
梁用にあけていた基礎の鉄筋を、しっかりと溶接
します。
その後、基礎の枠を組、コンクリートをしっかりと打込み
ます。
コンクリート打ちも、床下(60cm)にもぐり、狭い、暗い所
の作業で、きつい作業になります。
2棟続けての曳家工事になりました。
初めての経験で、なれない仕事ということもあり、
平成27年7月から28年2月末まで、悪戦苦闘の8ヶ月と
なりました。
お施主さまのご理解、工事関係者のご協力により
大きな怪我、事故も無く、お客様に引渡しが出来ました
ことがなによりでございました。
ありがとうございました。
今回の貴重な曳家工事の経験を次に活かしたいと思
っています。
埼玉県でも、曳家工事の経験では指折りの施工会社
になったと自負しています。
又、このブログに曳家工事の記事を載せられるのを
楽しみにしています。